
生まれてから亡くなるまで絶え間なく走り続けるなかで、子育ては聴覚ハンデの方に伴走するマラソンに似ているなと最近感じています。 君と出会ったのは2016年11月17日だったね、何も解らない僕と妻は君の良き伴走者になれるかどうか、とても不安だった。最初はどの程度の強さで引いてあげれば良いか解らずに一生懸命だったけど、少しすると君のペースが解ったような気になって、気がつけば先走りすぎて引きずるような形になってしまったこともあったね。 少しずつ、自分のペースを見つけ始めた君、引く強さが見えてきた僕と妻、一緒に暮らし始めて1年ほどしたある日、やっと本当の親子として認められたんだよ。 色々な人の力を借りて役所に提出する紙一枚の事だけど、とても大事な親子の絆。しばらくは順調に感じていた時間も過ぎていくと、君はまた僕と妻の伴走を嫌がって、いろんな所に行ってみたりその場に座り込んで動かなくなってしまったり、どうして良いか解らずにとても悩んだ時期もあったけど、やっぱり君は自分のペースを押し通すんだね。 そんな君に疲れたり、あきれたり、怒ってみたりしてもやっぱり「ん?引いてくれるんでしょう?」って期待に満ちた目で見つめられると「もちろん!悦んで」といろんな感情を振り払って、君に寄り添う事を止められないんだよ。 今では君と伴走してくれる人も増えているよね。保育園の先生、クラスのお友達もそんな感じじゃないかな? これからいろんな伴走者の人が君の横で手を引いてくれたり、逆に君が伴走者になったりすることもあると思うけど、何時までも君の良き伴走者として人生のマラソンを手助け出来れば、僕と妻はとても幸せなんだと思うよ。
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